ゴルフカップの大きさは?直径4.25インチがホールサイズのルール!
こんにちは、エウレカです。
エウレカはお世辞にもパターが得意ではありません…。
パーオン3パッドはあたりまえ…。
カップがもっと大きければ、何度も思いましたね。
さて、そんなカップにはサイズのルールがあります。
「直径4.25インチ(約108ミリメートル)」とルールで決まっているのです。
パッティングの好不調によって大きく見えたり小さく見えたりしますよね。
この絶妙な大きさは、このルールが決められてから120年以上変更されていません。
カップのサイズの規則
現在のゴルフの規則では、
- カップの直径は4.25インチ(約108ミリメートル)
- 深さは少なくとも4インチ(101.6ミリメートル)以上
- 円筒をはめこむ場合、少なくとも1インチ(25.4ミリメートル)以上グリーン面よりも下に沈めなければならない
となっています。
さて、いつ、誰がきめたのでしょうか?
カップのサイズは誰が決めたのか?
19世紀の半ばに、ゴルフの聖地と呼ばれるセント・アンドリュースに、トム・モリス(1821年~1908年)というコース管理人がいました。
といっても彼はただのコース管理人ではありません。
全英オープン4度の優勝を誇る往年の名選手です。
もともとトムはセント・アンドリュースのプロ、アラン・ロバートソンの元でクラブとボールを造る職人として働いていましたが、ゴルフのプレーでも頭角を現しプロになります。
しかし、のちにアランから師弟関係を解消されてしまい、セント・アンドリュースを離れることとなりました。
そして新設のコースであるプレイストウィックに移ったのです。
プレイストウィックでコース設計やコース管理、クラブとボールの製造販売、そしてレッスンまで精力的に活動したことが認められ、1865年に再びセント・アンドリュースに呼び戻されたのです。
彼はプレイストウィックで培ったノウハウを生かしてコースを改造し、徐々に現在のような形にしていきました。
気に入らなかったのが、ホールの造り方です。
ホールは昔ながらにただ適当に穴を掘っただけのものでした。
それでは、その都度カップの大きさは違ってきますし、使っているうちに穴が広がってきます。
これに納得のいかないトムは穴が広がらない方法を模索していました。
そんなある日、彼がひらめいたのが、水道工事で使う排水管を切ってホールにはめ込むという方法でした。
彼は手近なところにあった水道管を切って使ってみたところ、当然のごとく穴の大きさはいつも一定だし、カップが広がることもありませんでした。
この秀逸なアイデアはたちまち周辺のコースにも採用されました。
そして1891年には、ゴルフの総本山であるR&Aも正式なルールとして採用したのです。
トムがたまたま使った水道管の直径が4.25インチ(約108ミリメートル)だったことから、R&Aはホールの直径を4.25インチと正式に定めたのでした。
意外にも偶然から決められたサイズだったのですね。
それから120年経った今でも、このルールで定められたサイズは変更されていません。
いかに4.25インチ(約108ミリメートル)というサイズが絶妙だったかということですね。
トムが見つけた水道管の直径がもしあと1インチ大きかったら、もしあと少し小さかったら、ゴルフの歴史は大きく変わっていたかもしれません。
カップのサイズを倍にすると?
1934年にアメリカのあるトーナメントで、カップの直径が8インチ(約203ミリメートル)に変更されたことがあるそうです。
「大きいカップはパッティングの負担を減らし、偉大なショットメーカーが有利になる」
という主張で変更されたそうです。
おそらく提案した人はショットが得意でパッティングが苦手だったのでしょうね。
せっかくナイスショットを打ってカップ近くまでボールを運んでも、パットが下手ではバーディが取れない。
ところが、ショットの精度は自分より劣るのに、長い距離から次々にパットを沈めるパター巧者がいる。
これではショット・メーカーは報われないと考えたのでしょう。
さて、実際の試合はどうだったのでしょうか?
優勝したのは、当時、ショートゲームの名手として知られていたポール・ラニアンです。
優勝スコアは25アンダーという驚異的なスコアで、2位に11打差をつけての圧勝でした。
そう、カップサイズを大きくしても、得をしたのはパットの名手です。
「パット・イズ・マネー」はカップサイズが倍になったくらいでは揺るがないのですね。
どうせならカップの大きさを半分にした方がよかったかもしれませんね。
カップの直径4.25インチは、絶妙な大きさであることは言うまでもありません。
これより小さいと、プロでも3パットが続出して、アンダーパーでラウンドするのは難しくなります。
これより大きくては、しびれるようなパットが減って、トーナメントの優勝争いがつまらなくなるのは間違いありませんね。
以上、「カップの大きさ」についてご紹介しました。
パターが苦手な私ですが、この絶妙なカップサイズを楽しみながら、ゴルフをエンジョイしていきたいと再認識しました。
それでは本日はこの辺で。
皆様の話のネタに少しでもなれたら嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
エウレカでした。